【第二回 よく分かる初級編!】盆踊りの魅力 100選!

こんにちは。

皆さん踊りを楽しんでいますか?

日々、踊りを考えたり、教わったり教えてみたり、、踊りのことで頭がいっぱいの高尾可奈子です!

さて、前回のコラムでは、

盆踊りの魅力を100個も見つける企画

をスタートさせまして、第一回は盆踊り初心者の方でも分かりやすい魅力を

10個、見つけていきました!

今回はその第二弾です。

盆踊りについて、もう少し深堀りしてみようと思います。

では、早速、、

【盆踊りの魅力 その11】観光資源として大注目

高円寺阿波踊り 流し踊り

盆踊りは、日本人が観て踊って楽しめるだけではなく、

外国人にとっても興味深い日本文化のひとつのようです。

近年では多くの外国人観光客が日本を訪れ、インバウンド需要もどんどん高まっています。

日本食、歴史的建造物、神社、、など、日本らしさを求めてやってくる方が多い中で、

祭りや浴衣や囃子や舞などの日本的要素の詰まった盆踊りは、

特に西洋・西欧圏の方にとっては、新鮮に映ることでしょう!

しかし、実は盆踊りの認知度はまだまだ低めなのです。

それはきっと、盆踊りが夏・特定の地域でという限られた期間・場所でしか

開催されておらず、なかなか偶然出会うことが難しいからでしょう。

でも、出会う機会が増えれば、きっと海外の盆踊りファンは増えるはず!

観光資源としての盆踊りは、その可能性が高いのです!

【盆踊りの魅力 その12】年齢性別国籍信仰問わず歓迎!

歌舞伎町タワー前で盆踊り

盆踊りは、仏教行事??

そう思う方も多いでしょう。

元々は、日本古来の先祖や祖霊を敬う儀式や信仰と、中国から伝来した仏教的信仰が合わさって、

発展してきたものという説があります。

盆踊りとは、、とグーグル検索してみると、

の時期に先祖を供養する行事、またその行事内で行われる踊り

Wikipediaより

一番にこういった説明が出てきますね。

しかし、盆踊りは1000年の歴史の中で、見事な進化を遂げてきました!

平安時代あたりに空也上人が広めた踊り念仏は、はじめは宗教性が高かったものの、

次第に芸能色が強くなり、熱狂的に大衆に受け入れられ、性エネルギー解放の場所にまでなり、

政府から規制されながらも、現代要素を取り入れてエンタメ化されていき、

今では子どもから大人まで楽しめる一大イベントになりました!

そういった背景があるため、盆踊りは、特定のものを排除することがほとんどなく、

誰でも受け入れることができるのです。開かれた、コミュニケーションと言えます。

年齢や性別で制限もありませんし、特定の個人にとっと非常に難しいような障壁もありません。

また、どんな政治的・宗教的価値観を持っていたとしても、共に踊ることができる。

これは、素晴らしいことだと思います!

踊りの力、歌の力で人と人を繋ぐパワーが、盆踊りにはあるようです!

【盆踊りの魅力 その13】先祖に祈りを捧げて

四谷須賀神社 酉の市

皆さんは、お盆に何をして過ごしますか?

里帰り、旅行、夏らしい遊び、、

それぞれの過ごし方があるのかなと思います。

本来のお盆とは、帰ってくる先祖の霊をもてなし、再び送り返すための期間

お盆のしきたりを行う家は多いかと思いますが、

その習わしは段々と形式化・簡略化されているように思います。

それが決まりだから、お盆の飾りを飾ったり、お墓参りに行ったり、、

一つ一つの意味合いを考えながら行う余裕もないくらい、現代は慌ただしい世の中になりました!

先祖供養の目的が忘れ去られがちになった中で、

盆踊りはそれを思い出させてくれる大切なきっかけをもたらしてくれます。

一見、楽しい遊びのようですが、その振り付けや音楽にヒントがあります。

合掌して頭を垂れる動作、手を叩く振付、囃子言葉、、

先祖を敬うという姿勢は、古来から続く日本の民俗的考えですし、

これからも残したい文化として、盆踊りはその手段になるでしょう!

【盆踊りの魅力 その14】全国の個性溢れる盆踊り団体

前回のコラムで、全国ではこんなに

沢山の盆踊り大会が開催されている!と

お伝えしました。そして、

盆踊りが全国各地で行われているならば、

盆踊り団体も同じように

それだけ数多く存在するんです!

では、具体的にどういったグループがあるのでしょうか。

まずは、踊りを踊る団体

町内会など地域のお祭りに向けて日々練習を重ねる盆踊り会をはじめ、

阿波踊りなど芸能色が高い盆踊りを踊るチーム、保存会、

盆踊り協会のように現代のエンタメとコラボするようなグループもあったり。

その地域や規模も大小さまざまで、人数も数人から100人以上と様々です。

また、盆踊りではお囃子や太鼓もありますから、

その演奏やパフォーマンスに特化した活動を行う団体も、盆踊り大会では見かけます!

長く受け継がれた型を守ったり、新しい可能性を表現したり、

それぞれに独自のスタイルをもって盆踊りに向かう姿勢は、どれも素晴らしいのです!

【盆踊りの魅力 その15】盆踊りの新参者、盆オドラー?

盆オドラー、という言葉!

ご存じの方も多いのではないでしょうか?

近年、何かのきっかけで盆踊りにハマり

色んな会場に行って踊る人が増えました。

そういった人々をさす言葉なのです。

去年の夏に盆踊りを始めた私も、いつのまにやら盆オドラーになっていました。

盆踊りの歴史の中では、これまでほぼ見られなかったタイプの踊り手たちは、

なかなか個性豊かで、一言では言い表せない魅力があります。

全国各地のディープな会場まで足を運んでいたり、個人でもイベントなどで盆踊りを開催したり、

仮装していたり、盆踊り情報発信力が凄かったり、、

そのコミュニティも年々広がっているようで、今後も目が離せないところです!

【盆踊りの魅力 その16】踊り仲間がすぐできる!

盆踊りの輪の中に入ると、

自然と会話が生まれます

盆踊りは誰にでも開かれていて、

地域でのコミュニケーションの

ひとつにもなっているからでしょうか。

どこの盆踊り会場でも見かける、よくある光景があります。

それは、輪の中で踊る踊り手が、その周りで観ている人を輪の中に誘う様子。

「ご一緒に、いかがですか?」と勧めて、笑顔が増える瞬間は、心地が良いものです!

流れる曲と曲の間にも、偶然居合わせた前後の人同士が談笑していたりします。

盆踊りに慣れている踊り手が積極的に声を掛け、踊り方を分かりやすく見せることも、、

そういった交流がごく自然に行われているのは、何とも素敵な文化だと感じます。

【盆踊りの魅力 その17】みんな誰でも、お手本に

普段、盆踊りを踊らない人が集まって踊る

盆踊りには、率先するお手本が必要です。

基本的には、中心にある櫓の上や

一番中央の輪に、振付を覚えたお手本の

踊り手が何人もいることが一般的です。

お手本の人は、お揃いの浴衣を着ていたり、高い所にいたり、比較的見つけやすいのですが、

会場によっては、お手本が見えにくかったり、見つけられないことも、、

でも、盆踊りなら大丈夫!なぜなら、

みんなそれぞれが誰かの背中を見ながら踊ることができるから!!

輪になって、時計回りや反時計回りなど一定の方向を向いて踊る盆踊りの基本体系は、

前の人の手足の動きを向きや角度そのままに真似やすいという、利点があります。

逆に言えば、踊っている自分も誰かのお手本になり得る!ということ。

身が引き締まりますし、もっとうまく踊ってみたいというやる気にもなりますね。

さらに、盆踊りに少し慣れて、振付も覚えてきて余裕が出ると、

踊り手それぞれの踊りのニュアンスの違いを見るという楽しみも、生まれてきます。

踊りの癖も味となり、同じ動作でも違った雰囲気を醸し出すのは面白いですね!

【盆踊りの魅力 その18】動きの自由度の高さ

先ほどの魅力17でも、少し触れたように、

盆踊りの振り付けは、細かい部分までは

振り付けの決まりが見えにくいのが、

実は、大きなポイントかもしれません。

遊びの部分が多い、ということです。

確かに、突き詰めていくと、踊り方には細かい決まりが存在していることもあります。

例えば手を上に出す動作では、その手の平の向きだけでも何通りもあり、

ここではこれが正しい動きですと決まっていたりします。

しかし、見よう見まねで踊り始めるのが盆踊りの醍醐味でもありますから、

振り付けの説明がないことがほとんどの盆踊り会場では、

「間違ってもいいから、まずはみんなで踊ってみよう!という場合がほとんどです!

難しいことは考えずに、楽しく踊りましょう!!!

リズムの感じ方は自由ですから、そこに個性が見えてきます。

それぞれの身体の使い方、感じ方によってその人だけの踊りがうまれる。

簡単に見える動作だからこそ生まれる、その自由度を楽しみたいですね!

【盆踊りの魅力 その19】盆踊り=写真映え!

浜松町ハマサイト夏祭り

10代20代を中心とした、SNS世代に伝えたい!

盆踊り会場は、とっても写真映えするスポットなんです!

年に一度だけの特別な大イベントとして、主催者がお金を掛けて、趣向を凝らした場所。

幻想的に、きらびやかに、非日常に、、日本の伝統的美学が詰まったコンセプト。

赤を基調とした提灯の光や、櫓や横断幕や色とりどりの屋台など、、

華やかな装飾の普段見ないような非現実さは、見るものを惹きつけます。

それは、写真との相性もばっちりです!

カメラを向けるだけで、どの角度から撮影しても良い写真が撮れるので、

是非試してみてください!

踊る列の妨げになってしまいますので、盆踊りの輪の中での撮影は難しいですが、

盆踊りが始まる前や休憩中は、櫓回りも人がまばらになり、フォトチャンス!

折角なら、浴衣を着て行って、お祭りを背景に写真を撮れば、

さらにキラキラと映える一枚を、撮れるはずです!

【盆踊りの魅力 その20】観るだけでも、大歓迎!

踊りが好きな方は多いかと思いますが、

中には「踊りは苦手だな」という方も、

少なからずいるのでは?

そんな方でも、是非一度、盆踊り会場へ!

盆踊りは、誰でも踊りの輪に入ることができる、巻き込みスタイルの踊りですが、

鑑賞を楽しみに来てくれる人も、同時に歓迎しています。

盆踊りからさらに広げてみると、民俗芸能の世界は鑑賞するスタイルの踊りも多いですし、

必ずしも盆踊り会場に行ったから踊らないと、不安になる必要もないです!

踊ることに抵抗がある方も、美味しいものを食べたり、お酒を飲んだり、

盆踊りを鑑賞しながら、夏を満喫するのも楽しい体験となるでしょう!

そして、もし途中で「踊ってみようかな、、」と思い始めたときには、

はじめは少し勇気が必要かもしれませんが、輪の中へそっと入ってみてください!

きっと、味わったことのない新たな感覚を感じられるはずです!


渋谷 ねぶた祭

いかがでしたでしょうか。

盆踊りの魅力を100個見つける企画。

第二弾は、盆踊りがつくりだす人と人との繋がりを中心に、魅力を書いていきました。

盆踊り初心者の方でも、今年の夏は近くの盆踊りに行ってみようかな、、

そう思ってもらえるきっかけになれば、嬉しいです!

これまでの累計魅力は、20個です!

まだまだ魅力はたっぷりありますので、次回もその次回もご覧くださいね!

高尾可奈子